2025.06.18
アトポス便り No.120号
アトポス便り No.120号(2025年5月30日)
皆さま、こんにちは。
新緑がまぶしく、風の中に夏の気配が混じりはじめた今日この頃。子どもたちの肌にも、季節の移ろいがそっと語りかけてくるような、そんな時期となりました。
5月は自然界にとって、そして人の体にとっても“変わり目”の季節。日差しは強くなり、気温の上下もまだ激しく、朝晩の冷え込みに加えて、梅雨前の湿気も少しずつ立ち上ってきます。こうした微妙な変化は、アトピーのお子さんの肌にも敏感に響きますね。
「昨日まで落ち着いていたのに、急に赤くなった」「なんだか痒みが強くなってきた」――そんな声もたくさん届いています。
それでも、どうか焦らず、慌てず、ゆっくりで大丈夫です。
皮膚は体の一番外側にある“排泄器官”。今は一時的にゆらいでいても、内側が整えば、また穏やかな肌に戻ってくれます。
最近では、食品価格の高止まり、特に「お米」などの主食価格上昇も話題になっていますね。食費のやりくりに悩む声も多く聞かれます。でも、お母さんの「食べさせたい」という気持ちは、いつの時代も変わらず、温かく力強いものです。高価なものでなくても、心を込めた一膳が、子どもの体と心を育てていきます。
忙しい日々のなかで、お子さんの肌を見て、ため息をついてしまう夜もあるかもしれません。
けれど、覚えていてくださいね――お母さんの手・愛こそが、最大の治癒薬。
その手で抱きしめるたび、子どもたちの安心ホルモンが分泌され、皮膚のバリアが強くなっていきます。
お薬やケアよりも、まずは“ぬくもり”と“目線”が基本の処方箋です。
初夏の光が差し込むように、皆さまの毎日にも、小さな安らぎと希望が届きますように。これからも、私たちは共に歩んでまいります。
さて、今月のコラム情報は『スマホアプリとAIを用いてアトピー性皮膚炎の重症度を自動で解析』、『ベタつかない保湿オイルを実現する乳化技術 迅速浸透でアトピーにも有効 』『各地で行われる製薬主導のアトピー講座・講演会』です、批評共々ご確認ください。
◆スマホアプリとAIを用いてアトピー性皮膚炎の重症度を自動で解析
~解析できても、その後の治療方法は同じでは意味はないのでは~
慶應義塾大学医学部皮膚科学教室/慶應義塾大学病院アレルギーセンターの足立剛也専任講師(京都府立医科大学兼任)、同教室の雁金詩子助教と、帝京大学医療技術学部視能矯正学科の広田雅和准教授らの研究チームは、国内最大級のアトピー性皮膚炎患者さん向け投稿アプリを用いて、患者さんが自身で撮影した皮疹画像から、その重症度を人工知能 が自動で解析・評価する新たなAIモデルを開発しました。このAIモデルは、診察室の外でも、患者さんが自ら皮膚の状態を継続的・医学的・客観的に把握できるツールとして、日々の生活の中での「気づき」や「判断」を支援します。さらに、医療機関においても、皮疹の重症度を継続的かつ標準化された方法で評価できる「デジタルバイオマーカー」(注3)としての活用が期待されます。本研究成果は、2025年5月20日(UTC:協定世界時)にアレルギー領域で最も権威ある国際医学誌の1つであるAllergy(オンライン版)にて公開されました。
【全文はこちら】
https://www.teikyo-u.ac.jp/application/files/4717/4798/6214/news_20250520.pdf
【アトポスコメント】
確かに、患者さん自身で過去の症状と比べて、現況がどうなのか判断できるのはよいと思うけど、表記の通り、その対応・処置方法が確立されていなければ、前進することは見られまいと思うし、患者さん自身も『あれ?、今までと何が違うの?症状記録できているだけってこと?』って なるんじゃないかなぁ。この方法で、今後どのような処置をして、何時までにはこうなりますっていう目安のシミュレーションなどほしいですね。
◆ベタつかない保湿オイルを実現する乳化技術 迅速浸透でアトピーにも有効
〇要約
1.新技術の概要
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コスメディ製薬が新しい乳化技術「レシソーム」を開発。
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目的:ベタつかない保湿オイルを実現し、アトピーなど乾燥由来の皮膚疾患にも有効な製剤を提供。
〇技術的特徴
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W/W/O型乳化構造(Water in Water-soluble polymer in Oil)を採用。
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合成界面活性剤不使用、レシチン(細胞膜の成分)を利用。
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ホホバ油、オリーブオイル、椿オイルなど**の天然オイルを高配合(50~70%)できる。
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オイルと水分が皮膚に迅速浸透→ 表面に残らずベタつかない。
〇効果検証
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通常のO/W型乳化クリームと比較し、
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約1.5倍の浸透速度
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肌表面の光沢(てかり)が少ない
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6時間以上の皮膚水分保持
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摩擦係数も低く、伸びが良い(3倍)。
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〇適用範囲・用途
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敏感肌、乾燥肌、アトピー肌向けのスキンケア製品として応用予定。
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既に特許取得済。
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OEM/ODMサービスも開始。
【全文はこちら】
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2505/14/news071.html
【赤嶺コメント】
〇評価できる点
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レシチン乳化で界面活性剤フリー
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皮膚の自然なpH(約5)維持に貢献する可能性がある
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オイル高配合でもベタつかない点は実用的
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保湿効果6時間以上はすごい
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合成界面活性剤不使用
〇懸念・補強が望ましい点
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皮膚pHの明示データがない
*「pHがどうなるか」「弱酸性を維持できるのか」データが記載されていない。 -
皮膚常在菌(善玉菌)への影響未検証
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皮膚に迅速浸透は良いが、皮膚常在菌への影響評価が必要
* アトピー患者特有の状態に関するエビデンス
「アトピーに有効」との記載はあるが、実際のアトピー患者(皮膚バリアが壊れている状態)での臨床データや症例紹介がない。今後ぜひ示していただきたい。 -
過剰な「浸透」アプローチには注意
この商材を確保し、経過状況を確認しながら、またご報告しますね。
◆各地で行われる製薬主導のアトピー講座・講演会
~講演の内容から最新治療・新薬の宣伝~
最近のアトピープレスリリース記事に、各地で開催されるアトピー講演会が多く報道されている。『最新治療』『新薬続々登場』とか、主催・共催を確認すると、新薬開発の製薬会社の名前が出ている。まだ、新薬の経過も見ていないながら、さらにアトピーの原因も仕組みも知らない無知な医者たちが、今回のマネーや今後のマネー欲しさに、やたらと登場してきている。本気でアトピーのこと考えている医者ぁ~、早く出て来~~~い!って感じです。あ、もう赤嶺コメントしてしまった。群馬で行われた公開講座の報道です。
■県民公開講座 アトピー性皮膚炎の理解を深める 群馬・高崎市
5/26(月) 20:22配信 群馬テレビ
アトピー性皮膚炎の理解を深め最新治療を知ってもらうための公開講座が群馬県高崎市で開かれました。
この公開講座は最新の薬や医療について県民に広く知ってもらおうと県薬剤師会や高崎健康福祉大学などが毎年開催しているものです。
8回目となる今年は群馬大学大学院の茂木精一郎教授がアトピー性皮膚炎について講演しました。
茂木教授はアトピー性皮膚炎の症状やなぜ起こるのかを説明し、かゆみや赤みが塗り薬でひいた後も一定の間塗り続けることが重要だと話しました。
また、最新治療では即効性のある注射や飲み薬が出たことを紹介し、「新たな治療薬に興味がある患者さんは医師に相談してほしい」と呼びかけていました。
【赤嶺コメント】
医師に相談しても、納得できる説明してくれないものね。おそらく、医者自身もその薬のメカニズムや副作用なども知らないと思う。注射は、報道では70%以上の高評価としているが、この先どんな副作用となるか確認できていないままの見切り発車薬でもある。とにかく効果があるから使おう、この先のことは自己責任ということで・・・だろうね。
◆Q&A①
※今回は、yahoo知恵袋での相談内容とベストアンサーと小生の回答比べ
【Q】アトピーの人が子どもを産んだら絶対アトピーの子が産まれますか?
【ベストアンサー】
小学生の頃から全身アトピーの学生、女子です。
私の両親は両方肌が強いのに、私は全身アトピーです。私には姉もいますが、姉は全然異常の無い綺麗な肌です。
たしか、父の妹がアトピーではありませんが唯一乾燥肌で肌がボロボロという体質でしたが…。だから、必ずしもアトピーの子供が生まれるということはないとおもいますし、逆もまた然りだとおもいますよ。参考にしていただければ幸いです。
【赤嶺ANS】
遺伝問題は、結果から誰も納得していませんし迷信です。起きるべくして起きています。多くは母親の出産環境にあると、多くの聞き取りと発症予防対策実践で確認しています。医者は今でも『ご両親にアトピーは?』『祖父母にアトピーは?』『おじ叔母には?』と、未だに聞き取りする医者がいるようです。
【参考サイト】次のお子様をアトピーにしない方法
https://www.atoppos.co.jp/html/14sandou-2.html
◆Q&A②
【Q】アトピーの子供を産まないために、妊娠中から気をつけておくことがあったら教えてください(一人目がアトピーだったので)。
【ベストアンサー】
家は4歳、2歳の2人子供いますが、どっちもアトピーで2人目が酷かったです。一人目の経験があったから、食事にはとても神経質になっていました。今は2人ともとても綺麗になりました。一番の治療法は何事にも程ほどに、神経質にならない事だなあと思いました。これを食べてはいけないと教える事よりも、何を食べても平気な強い子に育てる事が大切だと思いました。あと薬を塗る時もただ塗るのではなく、「ごめんね。痒い思いをさせて、早く良くなるように」と優しく話し掛けながら薬を塗るようにしています。
【赤嶺ANS】
最初は誰もアトピーで生まれるとは思いません。でも、最初の子供が発症した場合は、次のお子様はかなり考え、今回のような質問となります。しかし、どの皮膚科医も産婦人科医もその原因を知らないので、指導することはできません。出産前後の環境で、お子様の人生は大きく変わることも考えれば、下記のサイトを知っておいた方が良いですね。
【参考サイト】次のお子様をアトピーにしない方法
https://www.atoppos.co.jp/html/14sandou-2.html
┏━┓
┃◆クイズに答えてアトピー商材を!
┗━━…────────────
当選者の中から5名様抽選で。
今回の当選商品は
①四輝水2本
②ヨーグルビジン1缶
③血液型別乳酸菌1缶(血液型指定してください)
※全商品約1万円前後
◆今月のクイズ
※前回のクイズは答え辛かったのか、応募が急激に減ったようです。今回は、クイズらしい内容としますね。
【クイズ】
生後間もなくからの発症の要因となる処置を下記の書き出しますが、一つだけ間違っている回答があります。番号で選んでご回答ください。
【回答】
① 帝王切開出産
② 出産前に膣抗生剤投与
③ 陣痛促進剤使用によるタイミング出産
④ 出産直後の光線治療処置(赤ちゃんの黄疸診断)
⑤ 実家出産で楽をし過ぎた
※ヒント・・次のお子様をアトピーにしない方法を参考に
https://www.atoppos.co.jp/html/14sandou-2.html
◆6月の東京面談会
日時 令和7年6月28日(土)13時00分~17時00分
場所 東京 品川プリンスホテル
面談担当者 赤嶺 福海
面談費用 11000円(60分)
※メルマガ会員は半額 5500円
申し込みは info@atoppos.co.jp (件名 面談申し込み)
03-6869-7538
◆6月の金沢面談会
日時 令和7年6月19日(土)15:00~18時00分
場所 アトポス金沢検査所 面談室(陽菜 ひな)
金沢市伏見新町255 サンピア泉ヶ丘2階
面談担当者 赤嶺 福海
面談費用 11000円(60分)
※メルマガ会員は半額 5500円
申し込みは info@atoppos.co.jp (件名 金沢面談申し込み)
076-280-2930